11月にある化粧品会社の関係でラスベガスに行った。
ラスベガスに着いた瞬間びっくりしたのは、空港で観光客を出迎えるカジノの様。そして、通称ストリップといわれるメインストリート。そこにはエッフェル塔、ピラミッド、ギリシア神殿などがずらりと並んでいる。
押しなべて私が会ったヨーロッパ人曰く、ラスベガスは一見の価値はあるが趣味が悪いという。そして、1週間もいると頭が麻痺するとも言う。本物のベネッイアやエッフェル塔を知っていればやはり悪趣味だと思うのかもしれない。モナコなどのカジノに比べると洗練されていないかもしれない。が、センスの良し悪しは個人の判断に任せるとして、あれだけのものを良く創り上げたと・・・ただただ感心した。
私が何よりも観たかったのがCirque du Soleil(www.cirquedusoleil.com)の“O”と“KA”のショー。泊まったのがヴェラジオだったのでそこの中にあるPICASSOも予約した。ここはすべて総額数十億のピカソで彩られたフレンチレストラン。窓際の席からは有名なヴェラジオのショーも見られるというので楽しみにしていたが生憎その日は噴水ショーの頻度が低く1回しか見ることができなかった。一方、お料理は次の日に行ったラトリエロブシュンの方が美味しかったのが残念。
さて、オーとカーのショーは素晴らしかった。あのショーを見るためにもう一回ラスベガスに行きたいと思うほど。私はバレエ、オペラ、そして無類の指揮者好き。それも全て肉体の素晴らしさと表現力の奥深さを感じるから。それぞれにお気に入りのダンサーや歌手、指揮者はいるのだが、例えば指揮者がタクトの振りでオーケストラをまとめあげ素晴らしい音色を奏でる。不思議と私が陶酔する振りの時は音楽も違うように感じられる。同じオーケストラでも指揮者によって違う。そこがたまらなく面白い。余談だがワインのティスティングで同じ土壌だがブドウの樹齢が違うワインを飲んだことがある。そのときもその違いにびっくりしたが少しそれと似ているのかもしれない。
今回の二つのショーも人間がここまで出来るのか?と思うほど人間の体の可能性の限りなさを見せてくれた。私は人のからだは美しいと思う。そして、果てしない力も秘めていると思う。ついでに私はHelmut Newtonも大好きなのだが、肉体と人間の感情や欲望のなんともいえない危ういバランスを表現しているのがたまらない。
マッサージや薬剤師という仕事を通じて私が感じるのは人の体は正直だということ。
その人の性格、状況、抱えている辛さなどからだを通じて教えてくれる。誰もが皆自分のからだをダンサーのように鍛えられるわけではない。けれども、からだは話せない。いろいろなことを通じてその人に教えてくれる。それを聴いて少しでも役に立てるようその人が思う美や健康の姿に近づけられるよう尽力できるこの仕事を私は好きだ。そして、internal beauty external beautyそれと薬剤師という仕事をあわせることができた今の仕事を喜びに感じる。